パッチん日記

能なしの俺は爪を研ぐ

茅ヶ崎に背を向けて


今日は3月に入って一番暖かい日らしい。確かに雲一つない綺麗な空だった。

 

現場が茅ヶ崎で、サザンオールスターズの「茅ヶ崎に背を向けて」を聴きながら駅を降りた。現場に着いてからタバコが切れてる事に気付き「悲しい気持ち」に。コンビニにタバコを買いに行く途中、暑さで上着を脱ぐ女性のシャツからハッキリとブラジャーが透けていた。まさに「太陽は罪な奴」である。せっかくなのでタバコもピースに。ハイライトは好きじゃない。


仕事も比較的楽な方で上司も機嫌が良かったのか、昼はラーメンに連れてってもらえた。

 

博多に住んでいたからか?物心ついた時からラーメンのトップを走っているのは豚骨ラーメンだと思っている。麺は細い方が良い。味も濃い方が良い。店の前は臭い方が良い。セットを頼むと白飯の上に必ず「Tarako」が乗っているのも良い。


もしこのブログを読んでいる貴方が醤油、味噌、魚介系を豚骨ラーメンより上だと思っているのであれば貴方の全てを否定したい。薄く広い人間関係を持ってる所、自分の話をしたがる所、ユーモアのない悪口を言う所。他にもあるよ。

 

作る過程を考えてみてくれ。醤油ラーメンは醤油入れるだけ、味噌は味噌溶かすだけ。魚介系なんか最悪川の水でも作れる。それに比べて豚骨様はどうだろうか。まず豚の骨を煮込む。そもそも豚の骨を煮込む時点で他とベクトルが違う。

 

初めて豚の骨を煮込んだ人間は凄い。

尊敬には値しないが、凄い。

 

仮にラーメンの記憶を全て消した状態になったとしよう。そしてもし麺だけがそこにあり、この麺を何味のスープに合わせようかと考える時、醤油や味噌、魚に塩なんて誰でも思いつく。豚の骨なんて思い付く訳がない。性癖がこじれた結果なのではないかと思うほど一般の考えじゃ到底出てこない。その豚の骨だけを煮込んで出てきた汁に麺をつけて食べようとするその考えこそがトップたる理由なのである。

 

当人はかなり叩かれたであろう。当たり前だ、そもそも豚の骨を煮込んでる奴なんで絶対に危ないし怖い。バターもそう。牛の乳を飲むだけでもまず気持ち悪いのに何故それを振ったのか、振ってできた塊をなぜパンに付けて食べたのか。言い始めたらキリがない。ほぼ全ての食べ物が該当してしまう。

 

今更だが「今じゃこの食べ物って当たり前に感じるけど、出来た当初は周りからの反応って絶対良くなかったよね」「これを初めて食べた人間ってすごい」みたいな話が世界で"こすられ"すぎている。さらば青春の光のネタじゃないが、斬り口としては弱い。でも分かったうえで言ってるからいいんだもんっ。

 

話が脱線してしまったが、それくらい豚骨ラーメンが好きだって事を分かって欲しい。伝わっていれば嬉しい。

 

にしても今日は爽やかな一日だった。してる事は普段と変わらなくても天気がすこぶる良いだけで気持ちが変わる。こんな日がたまにあったっていい。できれば週4は欲しい。

 

17時、帰りの電車。オレンジに染まる茅ヶ崎が遠くなっていく。

隣に座る男の子が母親に尋ねた。

お母さん、「明日晴れるかな